金曜日, 7月 31

キレものキレックス。

いかにDNA抽出を安く簡単にするか!は大事なテーマだと思います。

るまんどが扱っているのは、動物なので、植物ほど「壁」は厚くないのですが、それでもタンパクだとか多糖やらをPCR系に持ち込んでしまうと、増幅を阻害されることはしょっちゅうです。

るまんどの扱っている生き物では、キア源さんは決して万能な抽出方法ではなく、24個体(8×3)を抽出(精製)したのに、バンドは1つ・・・みたいなこともありました(@_@;)。

いくら無駄にしたか?
400円かけるサンプル数、+プラスチックごみ処理費用・・・です。


そんな中、先日、実験の師匠から、「キレックス、けっこういいよ!」との伝令が!

さっそく試したところ、たしかにいいっす!
!(^^)!

なんせ、5%のキレックスを入れて、あっためたら(90℃で10~15分)抽出終了!っていう手軽さがいいです。


発売元のHPを見ますと、キレックスそのものは、キレート剤なのでPCRを阻害するタンパクたちが必要とする「金属をキレートしちゃう働きだけを持っている」そうです。

つまり、この方法は抽出なので、PCRだけを目的とする場合は有効だけど、きれいなDNAからいろいろやろうとする場合には、エタ沈などの作業が必要になってきます。

サンプルをどろどろにしたいときはProKと組み合わせて使ったり、長期保存の場合は精製してTE(もしくはAE)で保存するなどしてます。

なにせ、さっさとPCRしちゃうときは、そのまま使っちゃえる気軽さがいいで~す。

しかも、安いときたもんだ~♪


注)キア源さんが必ずしも万能でないというのは、るまんどの経験則(ある生物のくせ?)なので、営業妨害とかで訴えたりしないでね。扱う生物によってはかなりいいらしいので。

AEの中身。

キア源さんのAEって、中身はTEだらうなぁ~と思っていたのけど、自信がなかったので調べてみました。

カタカタ~と検索してみると、キ☆ゲンさんは日本で特許を取っているということが分かりました。その申請書類の中には、

AE(10mM Tris-HCl PH9.0、0.5mM EDTA)

って、書かれてありました。おぉぉぉ。ネット社会って、すごい。
!(^^)!


るまんどが愛用している「どーじん」さんのTEは、10×TE(PH8.0)で、中身は0.1M Tris-HCl and 10mM EDTAなので、AEは、EDTAをけちってアルカリよりに調整した試薬と考えてよさそうです。


DNAは基本アルカリ中で安定だと言われていますが、PCR溶液がアルカリだと増幅を阻害する可能性もあるので、添加するテンプレートの量に気をつけないといけないかも。

あ、キア源さんと同じように扱えば問題ないのか。

これで、残ってるAEをTEのアルカリっぽいのとして有効利用できますな。


(-。-)y-゜゜゜

けものドラマ見てます。

ええと、研究と関係のない話です。 ドラマを見ています。 2018年12月現在。 獣になれない私たち。 もう、好きだ!というしかない。 松田龍平も新垣結衣も。好きな役者さんで。田中圭も黒木華も! 全然、スパッと行かない展開も、ものすごいリアルで鳥肌が立ちます。...